食品安全情報blog過去記事

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「科学的に根拠のない」Alarパニックの20周年

20th Anniversary of the (Scientifically Baseless) Alar Scare.
February 20, 2009
http://www.acsh.org/news/newsID.1778/news_detail.asp
20年前の来週、環境保護主義者と公益法律家と評論家とメディアが、アメリカ人にインチキの健康上の恐怖を本物だと思わせた。それはAlarを散布されたリンゴで子どもたちががんになるというものだった。ACSHが発行した小冊子「The Great Apple Scare: Alar 20 Years Later偉大なるリンゴパニック:
Alar 20年後」はこの植物の生長を制御するための化合物がどのようにして悪魔の物質に仕立て上げられその後多くの根拠のないパニックが起こったかを説明している。
Wall Street Journalの先の編集委員であるWilliam P. KucewiczがAlarの使用や消費者の不安に関する簡潔な歴史を書いた。もちろん最も心配したのは小さな子どもをもつ保護者だった。
2年間の発がん性試験で安全性が確認された上でFDAは1968年にAlarのリンゴへの使用を認可した。認可後に別の試験が行われ、多くの試験で問題は見つからなかったが、一つの試験では問題があるとされた。数多くの専門家がこの試験には多くの科学的問題点があると指摘した。しかしCBSのニュースでは「Alarは アメリカの食品中の最も危険な物質の一つだ」と報道し女優のメリルストリープが毒性学者の意見を覆い隠してAlarへの批判を拡散させた。
不幸なことに環境活動家やその公報会社Fenton Communicationsにより火が付いた恐怖は科学によっては鎮火できず、1989年にAlarは市場から消えた。
The Great Apple Scare: Alar 20 Years Later
http://www.acsh.org/docLib/20090220_greatapplescare.pdf
(リンゴ農家も大きな損害となった)