食品安全情報blog過去記事

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創造論信仰はヨーロッパでも存続

Creationist Beliefs Persist in Europe
Andrew Curry
Science 27 February 2009 Vol. 323. no. 5918, p. 1159
創造論対進化論の議論は、進化論を受け入れている人が半分以下のアメリカが焦点となることが多いが、ヨーロッパ諸国でも問題となっている。イタリアでは2004年にベルルスコーニ政権が進化論を教えることを中止させようとしたし2006年にはポーランドの教育副大臣が進化論を嘘だと言った。2007年はドイツの主要州の教育大臣が生物学の授業で創造論と進化論を同等に教えると主張した。
先週ヨーロッパの科学教育会議で、ドイツとトルコと英国の教育者の創造論信仰についての調査結果が発表された。予想以上に創造論信仰があることと生物の教師を含む教師の進化論理解には問題があることが明らかになった。チャールズ・ダーウィンの生誕地ですら進化論は広く受け入れられていない。英国の923人の小中学校教師を調査した結果37%が創造論を進化論と同じように学校で教えるべきだと回答した。生物や科学の教師ですら30%もいた。