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EFSAは食品と飼料の安全性に与えるナノテクノロジーのリスクについて意見を発表

プレスリリース
EFSA publishes opinion on the potential risks arising from nanotechnologies on food and feed safety
5 March 2009
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902362054.htm
EFSAは本日食品と飼料の安全性と関連するナノサイエンスとナノテクノロジーについての科学的意見を発表した。EFSAの科学委員会は、リスク評価方法についての国際的に確立されたアプローチは、作り出されたナノ物質(ENM)にも適用できると結論した。また実際には現状のデータ不足や妥当性が確認された試験方法が無いために特定のナノ製品の評価が困難で不確実性が大きいことから、ケースバイケースのアプローチが必要であろうとも結論した。
この意見はナノテクノロジーの使用、特にENMの食品や飼料への使用についてのものである。この意見ではこれらの非常に小さい粒子のリスク評価方法について利用できる方法を詳細に検討しているが、特定のENMの使用法について検討したものではない。
科学委員会は現状の不確実性とデータ不足に関して多くの追加研究や調査が必要だと薦めている。具体的には以下のようなことが含まれる:
・ 食品や飼料中、消化管や生体組織中でのEMNの安定性や相互作用
・ 食品と接触する物質や食品や飼料中のEMNを検出・性質決定・定量するためのルーチン法の開発と評価
・ EMNの毒性評価方法の開発と改良と妥当性評価(試験法の信頼性や妥当性も含む)


意見本文は以下から
食品と飼料の安全性と関連するナノサイエンスとナノテクノロジーについてのリスク
The Potential Risks Arising from Nanoscience and Nanotechnologies on Food and Feed Safety[1]
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902361968.htm