食品安全情報blog過去記事

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日焼けとがんリスク Q & A

Behind the headlines
Tanning cancer risk Q&A
Wednesday April 8 2009
http://www.nhs.uk/news/2009/04April/Pages/TanningCancerRiskQandA.aspx
「英国女性は日焼けした肌を保ちたいという欲望の時限爆弾に直面している」とDaily Mailが報道した。若い女性の、皮膚がんの原因となる日焼けマシーンの使用が増加しているためである。新聞はさらに初めて悪性黒色腫が20代の女性の最も多いがんになったことを付け加えた。
この報道は英国がん研究所(CRUK)のプレスリリースによるもので、サンベッドの使用や日光による日焼けの危険性を警告する「2009年賢い日焼け」キャンペーン開始の一環である。最新データでは20代の女性で最もよく見られるがんが悪性黒色腫になったことを示し、2005年に英国では約340人が悪性黒色腫と診断されている。また30代女性では悪性黒色腫乳がんと子宮頸がんに次いで3番目に多いがんである。毎年悪性黒色腫と診断されるのは約9000例で1800人が死亡している。CRUKの推定では2024年までに悪性黒色腫の診断数は毎年15500例に増加しがん全体でも4番目になるであろう。この増加の原因は日焼けマシーンと海外での休暇の際の激しい日焼けである。
もし日焼けした肌色が必要なら、安全な方法は日焼けローションやスプレーで肌色を作ることである。フ日焼けを装う製品の長期安全性は不明であるが、現時点の知見からはサンベッドや日光より安全である。