食品安全情報blog過去記事

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2009年2月19日の会合の議事録

ACNFP Minutes: 19 February 2009
http://www.acnfp.gov.uk/meetings/acnfpmeet09/acnfpfeb09/acnfpmin190209
一部抜粋
オーストリアGMトウモロコシに関する生殖試験について
オーストリアのペーパーに対するACNFPやEFSAのコメントのいくつかに対して著者から回答があった。論文発表前に詳細な意見を出せるかどうかについて検討しているということだった。(実質的に無回答。論文発表はまだのようだ。)
GM食品の安全性に関する新しい論文について
GMと非GM作物について比較した論文3つについて検討した。
1つはラットの肝の加齢に対するGM大豆の影響について24ヶ月の長期でプロテオミクスと超微細構造を調べたもの。2つ目はラットにおけるGM Btトウモロコシの三世代試験、3つ目はマウスでのMON810トウモロコシによる消化管と末梢免疫応答を調べたもの。
いずれの論文も決定的なものではない。これらの試験は幅広い項目について観察したもので、明確な目的を持っていない。ラットに与えたGMと非GM飼料の比較ができないため結果を解釈するのは困難である。3つの論文の結果はいずれも決定的なものではなく、導入された遺伝子による影響について何の結論も出せない。さらに1つめと2つ目の論文については擬陽性の可能性がある。また結果の違いを遺伝子組換えにのみ由来するものと解釈しているが、食品への規制値を上回るものもあるマイコトキシンのような他の要因について検討していない。3つめの研究についてはデザインはそれらよりましであるが、誤差が変化と誤解釈されている可能性がある。
論文内容は以下
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/acnfp9204gm


この後半の論文については北海道で開催されたワークショップで富塚とも子氏が言及している
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/shs/shokuan/090131__riskcomunication
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/NR/rdonlyres/3C10FF73-6D30-4B77-BF5E-E63E51684626/0/090131_gijiroku.pdf
この21ページ目あたり(雑誌のタイトルが間違っている)