食品安全情報blog過去記事

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サイエンスライターが名誉毀損法裁判の判決に抗議する

Natureニュース
Science writer will appeal libel case ruling
3 June 2009
http://www.nature.com/news/2009/090603/full/news.2009.542.html
Simon Singhは裁判官の公判前手続きにおける文書の意味に関する決定に抗議
Simon Singhの昨年のThe Guardianの記事は、BCAが効果がないことを知っていながら治療法を宣伝しているという意味だと、高裁判事Justice Eadyが判断したことについて、それがSinghの記事を間違って解釈していると抗議。この判断は裁判での勝訴を困難にする。
SinghはSense About ScienceのTracey Brownと一緒に記者会見して英国の名誉毀損法を科学的議論に適用しないよう求めている。
Nature Publishing GroupのTimo Hannayも英国の名誉毀損法は厳しすぎると言う人が多いと書いている。

  • Sense About Science

名誉毀損法を科学から遠ざける活動に署名を
Sign up now to keep the libel laws out of science!
http://www.senseaboutscience.org.uk/index.php/site/project/333/
医療や科学的根拠への批判を封じ込めるために名誉毀損法を使うことは、議論や人々への情報開示を否定することである。英国カイロプラクティック協会がSimon Singhを名誉毀損で訴えた。
経緯
BCA v Singh The Story So Far 3 June 2009
3 June 2009
http://www.senseaboutscience.org.uk/index.php/site/project/340
Simon Singhはホメオパシー代替療法の科学的根拠の無さや危険性についての執筆を行っている。米国カイロプラクティック協会(BCA)が「病気の95%はエネルギーの流れが滞っているためだから背骨を操作することで治せる」と主張していることを批判したため、BCAから評判を落としたと訴えられた。


(環境ホルモン濫訴事件みたいな
http://www.i-foe.org/kankyo-hormone/index.html
名誉毀損に関する法の問題もあるようだ)