食品安全情報blog過去記事

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食事とADHD

Harvard Mental Health Letter
June 2009
Diet and attention deficit hyperactivity disorder https://www.health.harvard.edu/newsletters/Harvard_Medical_Health_Letter/2009/June/Diet-and-attention-deficit-hyperactivity-disorder
一部の食品添加物ADHDへの影響はあるか?未だ判決は下っていない。
注意欠陥多動(ADHD)の子どもの行動や認知機能に食事だけが原因であることはありそうにない。しかしながらある種の食品や添加物がADHDの子どもに影響するのではないかという関心は新しい研究により更新されている。ほぼ全ての加工食品や多くの野菜などを除去するファインゴールドダイエットのような過激な食事療法がADHDの子どもに有効であるという根拠はない。関心の高い食事介入についての簡単なレビューを提供する
・着色料と添加物
自分の息子(5-7才)は砂糖過敏症だと信じている35組の母子を対象にした試験で、研究者は子どもたちが砂糖群とアスパルテーム群に無作為にわりつけられると母親に話したが、実際には全ての子どもに与えたのはアスパルテームだけだった。この実験で自分の子どもには砂糖が与えられたと考えた母親は子どもの行動が多動になったと報告した、という有名な実験がある。保護者の期待が行動評価に影響することを指摘。
・オメガ3脂肪酸
臨床試験の結果は未だ。
・微量栄養素
ビタミンやミネラルは欠乏症の子どもに与えると効果があるが、ADHDの子どもに役立つという根拠はない
・保護者はどうすべきか?
食事療法やサプリメントにはあまり根拠はない。バランスの取れた食生活と運動を勧める。