食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他ニュース

  • いかさま論文で編集者辞任

Nature ニュース
Editor will quit over hoax paper
15 June 2009
http://www.nature.com/news/2009/090615/full/news.2009.571.html
コンピューターで自動生成した論文がオープンアクセスジャーナルに受理された
Philip DavisとKent Andersonが、文法的には正しいが意味不明のテキストを作るコンピュータープログラムで作成したニセ論文をThe Open Information Science Journalに1月後半に投稿した。Davisはこの雑誌の出版社であるBentham Science Publishingから、著者がお金を払うというシステムでの論文投稿を勧誘するメールを何通か受け取って、ニセ論文を投稿しようと決めた。
彼は出版社が、著者がお金を払うなら無意味な論文を受理するかどうかを確認したかった。6月3日に論文は受理され、掲載料として800ドルを請求された。この時点でDavisは論文を取り下げた。
(いかにもありそうな)

  • 王立産婦人科学会から高齢出産についての提言

Royal College of Obstetricians and Gynaecologists
Reproductive Ageing
15/06/2009
http://www.rcog.org.uk/news/reproductive-ageing
http://www.rcog.org.uk/files/rcog-corp/uploaded-files/ReproductiveAgeingConsensus0609.pdf
出産の高齢化が社会にも個人にも影響を及ぼすようになっている。女性はかつてより健康になったが、加齢による生物学的機能低下は避けられず、不妊や出産時の合併症が増加している。高齢出産でも問題はないかのような間違った情報が出回っていることにも危惧する。
家族を持つのであれば、女性の年齢で20代から始めて35才までには生み終わるのが最もリスクが少ない。
(英国では最近最高齢出産記録(67才だったかな)を更新したばかり)

  • 学校でバナナ禁止

Daily Expressなど
SCHOOL BAN ON BANANAS
Tuesday June 16,2009
http://www.express.co.uk/posts/view/107798/School-ban-on-bananas
http://www.google.com/hostednews/ukpress/article/ALeqM5ikpGOXkwUPE599twfyli1WMDDWkA
一人の教師がバナナアレルギーだからという理由で小学校全体でバナナ禁止とされたことについて、過剰反応だと批判されている。
生徒320人の小学校でランチボックスにバナナを入れてはいけないと指示された。市の評議会によれば問題の人物(医療上の情報の守秘義務により同定されていない)が9月に学校を去れば禁止は解除される。
(いろいろ間違ってる。)

  • コカコーラが健康に悪い?

Is Coca-Cola Zero bad for our health?
http://www.efitnessnow.com/news/2009/06/15/is-coca-cola-zero-bad-for-our-health/
http://www.guardian.co.uk/world/2009/jun/15/venezuela-bans-coke-zero
金曜日にベネズエラの保健大臣が、健康に悪いと言われている人工甘味料の使用を明示していないという理由でコカコーラゼロを販売禁止にすると発表した。何が問題かは明言していない。コカコーラは命令には従うが製品の安全性については抗議するとしている。
メキシコでコークゼロにサイクラミン酸ナトリウムが使用されているという理由で排除されたことと関係するかどうか不明。
コカコーラゼロは米国英国カナダバージョンにはアスパルテームアセスルファムKを使用しているが、割合が違い味が異なる。コカコーラゼロはベネズエラでは4月から販売されている。コカコーラクラシックやその他の飲料は販売継続中。
ベネズエラは過去2年間にオイルや食品やセメントや金融業で外国資本の締め出しと国有化を進めてきており、今回の決定も極めて政治的なものだと考えられている。

  • オーストラリアのラクロスチームが韓国でインフルエンザ検疫に直面

Aust lacrosse team face swine flu quarantine in S Korea
http://www.abc.net.au/news/stories/2009/06/14/2597655.htm
http://www.abc.net.au/news/stories/2009/06/15/2598665.htm
http://www.theage.com.au/national/lacrosse-team-detained-over-swine-flu-near-seoul-20090614-c7f1.html
韓国で開催されるアジアパシフィック大会に出場するため韓国に出かけたオーストラリアのU21ラクロスチームの一人が、ソウル空港で赤外線カメラにより発熱を検知され、チーム全員とコーチがホテルに拘束されている。確認されれば7日間拘束される。
発熱した青年は一人だけ隔離されて外国の病院でマスクと手袋とガウンで完全装備した医療関係者に取り囲まれ怖がっている。症状は普通で特に重症でもない。保護者は青年たちの精神的影響を心配している。
一週間の隔離でラクロスの大会には参加できなくなる。スポンサーのない自費参加であるため、お金と時間の浪費だと怒りを顕わにする保護者もいる。この大会はアメリカの大学に入学する足がかりになるはずだったので青年たちはとてもうろたえている。
(かわいそうだ。。。)