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健康強調表示申請:抗酸化ビタミンC及びEと部位特異的がんリスク削減

Petition for Qualified Health Claims: Antioxidant Vitamins C and E and Reduction in the Risk of Site-Specific Cancers, FDA-2008-Q-0299
June 19, 2009
http://www.fda.gov/Food/LabelingNutrition/LabelClaims/QualifiedHealthClaims/ucm166913.htm
抗酸化ビタミンC及びE含有ダイエタリーサプリメントのがんリスク削減に関する健康強調表示申請への回答
科学的根拠を評価した結果、ビタミンCが大腸がん、喉頭がん、肺がん、口腔がん、膵がん、咽頭がん、腎細胞がん、唾液腺がん、食道扁平上皮細胞がんリスクを削減するという信頼できる根拠はない。さらにビタミンEが脳、子宮頸部、胃、肺がんリスクを削減するという信頼できる根拠はない。
ビタミンCと胃がん、ビタミンEと膀胱・結腸直腸・腎細胞がんについては極めて限定的な根拠があり、消費者を誤解させない表現での強調表示が適切である。
ビタミンC
胃がん
「一つの弱い研究と一つの矛盾した研究がビタミンCサプリメント胃がんリスクを削減するかもしれないことを示唆している。これらの研究に基づき、FDAはビタミンCサプリメント胃がんリスクを削減するかどうかは極めて疑わしいと結論している。」

ビタミンE
膀胱がん
「一つの小規模試験がビタミンEサプリメントが膀胱がんリスクを削減するかもしれないことを示唆している。しかし二つの小規模試験ではリスクの削減はなかった。これらの研究に基づき、FDAはビタミンEサプリメントが膀胱がんリスクをを削減することは極めてありそうにないと結論している。」
結腸直腸がん
「二つの弱い研究と一つの矛盾した研究結果がビタミンEサプリメントが結腸直腸がんリスクを削減するかもしれないことを示唆している。しかしながら別の限られた試験ではリスク削減は見られていない。これらの研究に基づき、FDAはビタミンEサプリメントが膀結腸直腸がんリスクを削減することは極めてありそうにないと結論している。」
腎細胞がん
「一つの弱い限定的な研究がビタミンEサプリメントが腎細胞がんリスクを削減するかもしれないことを示唆している。FDAはビタミンEサプリメントが腎細胞がんリスクを削減するかどうかは極めて疑わしいと結論している。」