食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

セレンと部位特異的がんリスク削減

Selenium and a Reduced Risk of Site-specific Cancers, FDA-2008-Q-0323
June 19, 2009 http://www.fda.gov/Food/LabelingNutrition/LabelClaims/QualifiedHealthClaims/ucm168527.htm
セレン含有ダイエタリーサプリメントのがんリスク削減に関する健康強調表示申請への回答
結論部分のみ
科学的根拠を評価した結果、セレンサプリメントが膀胱以外の尿路がん、肺及びその他の呼吸器系がん、大腸やその他の消化器系がん、脳腫瘍、肝がん、乳がんリスクを削減するという信頼できる根拠はない。膀胱がんと前立腺がん、 甲状腺がんについては極めて限定的な根拠があり、消費者を誤解させない表現での強調表示が適切である。
膀胱がん
「セレンの摂取が女性の膀胱がんのリスクを下げるかもしれないことを示唆する研究が1つある。しかし別の研究ではリスク削減は見られなかった。これらの研究に基づき、FDAはセレンサプリメントが女性の膀胱がんリスクを削減するかどうかは極めて疑わしいと結論している。」
前立腺がん
「二つの弱い研究がセレン摂取が前立腺がんリスクを削減するかもしれないことを示唆している。しかしながら4つのより強力な研究と3つの弱い研究でリスク削減は見られなかった。これらの研究に基づき、FDAはセレンサプリメント前立腺がんリスクを削減するかどうかは極めて疑わしいと結論している。」
甲状腺がん
「セレン摂取が甲状腺がんリスクを削減するかもしれないことを示唆している弱い小規模研究が一つある。この研究に基づき、FDAはセレンサプリメント甲状腺がんリスクを削減するかどうかは極めて疑わしいと結論している。」