食品安全情報blog過去記事

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アスパルテームの研究開始

Aspartame study to begin
Monday 22 June 2009
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2009/jun/aspartame
FSAはアスパルテームに反応すると主張している人たちに焦点を絞った新しいアスパルテーム研究を始める。アスパルテームについては一部の人々が頭痛や胃の不快感などのいろいろな症状が出ると逸話的に主張してきた。
FSAの主任研究者Andrew Wadgeは次のように述べている。「この研究はアスパルテームの安全性を調べるためのものではない。アスパルテームが安全であることは既に確認されている。この研究はアスパルテームの性だと狩猟されている逸話的報告を含む消費者の懸念に対応したものである。FSAの見解は、アスパルテームは安全に消費できるというもので、現状の使用法を変更することは薦めない。しかしながら我々は一部の人々がこの甘味料を食べると調子が悪くなると考えていることを承知しており、そのため何が起こっているのかについての知識を増やすことが重要だと考えている。」
予備的調査を来月から開始するが現在参加者を募っている。興味のある人は連絡するように。

Anecdotes, science and aspartame
June 22nd 2009
Andrew Wadge
http://www.fsascience.net/2009/06/22/anecdotes_science_and_aspartame
科学にとって「逸話的根拠」の役割は何か?本当のところ逸話的根拠は科学的意味での根拠とはならない。それは観察で、しばしば主観的で、見られた影響は同時に変動した多くの要素による可能性がある。観察は我々に何かの問題の理解を助けることもあるが、それだけで終わるものではなく、試験可能な仮説にむけた最初のステップである。
従って逸話的報告は、関係のない人々の間で同じことが多数報告されるような場合には特に、しばしばさらなる検討に値する。科学に基づいた機関として、 FSAは科学的根拠に注意を向けているが、逸話的報告についても継続して寄せられる場合にはより詳細な検討が必要だと感じることもある。
本日開始するアスパルテームの予備的研究の場合がそうである。一部の人々がアスパルテームを含む食品や飲料で頭痛や胃の不快感を報告している。何年にもわたる膨大な研究とリスク評価によりアスパルテームは安全であることが示されているが、反応するという報告は継続している。従って何故人々がそのようなことを報告するするのかが理解できるのであれば良いだろうと感じた。
このため我々の予備的研究は悪影響があるという人に対象を絞る。この調査の結果はEFSAにより行われる研究のデザインに利用される。参加したい人はFSAに連絡するように。
しかしながらこのことはアスパルテームに関する我々の一般的助言を変更するものではない。我々はアスパルテームが安全であることを確信しており、現在の使用を変更することは薦めない。