食品安全情報blog過去記事

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アーモンドとヘーゼルナッツとピスタチオ以外の木の実の総アフラトキシン濃度を4 g/kg から10 g/kgに引き上げることによる公衆衛生への影響

Effects on public health of an increase of the levels for aflatoxin total from 4 g/kg to 10 g/kg for tree nuts other than almonds, hazelnuts and pistachios - Statement of the Panel on Contaminants in the Food Chain
30 June 2009
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902631994.htm
コーデックス基準(アーモンドとヘーゼルナッツとピスタチオの総アフラトキシン10 g/kg)のEC規制への合致についての議論のなかでEFSAが要請された意見。
先の推定ではアーモンドとヘーゼルナッツとピスタチオの総アフラトキシンを4から10 g/kgに引き上げることによるアフラトキシン暴露量の増加は1%であるとした。それ以外のナッツについては4 g/kg以上10 g/kg以下の濃度のアフラトキシン汚染がある率はブラジルナッツの2.4%の他は0.5%で、規制値引き上げによるアフラトキシン暴露量の増加は2%以下であろう。従って全ての木の実の総アフラトキシン濃度を4 g/kg から10 g/kgに引き上げることによる公衆衛生上の悪影響はないであろうと結論した。
しかしながらCONTAMパネルは、アフラトキシン暴露量は達成可能な限りできるだけ低くすべきで、作物に関わりなくアフラトキシンに高濃度に汚染された食品を減らすことを優先すべきであることを改めて強調する。