食品安全情報blog過去記事

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コーヒーがアルツハイマーのマウスに役立つ

Behind the Headlines
Coffee aids Alzheimer's mice
Tuesday July 7 2009
http://www.nhs.uk/news/2009/07July/Pages/CoffeeandAlzheimers.aspx
The Timesによれば研究者が「毎日大きなカップ3杯のコーヒーを飲むとアルツハイマー病の進行を遅らせ、状態を改善すらする」と言っている。他のいくつかの新聞もマウスでの実験から毎日カフェインを摂ると認知機能の低下につながる脳の変成過程を遅らせるかもしれないと報道している。
まず最初にこの実験はマウスの実験で、ヒトに当てはめることはできない。この結果は認知症の患者がカフェインサプリメントを摂ったりコーヒーを大量に飲んだりすることを進めるものではないと正しく注意している新聞もある。認知症は高齢者に多く、高齢者には高血圧や薬との相互作用などカフェインの摂取による悪影響を受ける多数の要因があるからである。研究者は臨床研究を始めたと言っている。
この話の基本的メッセージはカフェインの影響に関するさらなる研究が必要であるというものである。高齢者はむしろカフェイン摂取量を減らすべきである。