食品安全情報blog過去記事

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EFSAは食品サプリメントに使用されるビタミンやミネラルの原料について最初のEU全域評価を完了

EFSA completes first EU-wide assessment of vitamin and mineral sources used in food supplements
28 July 2009
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902720098.htm
EFSAは現在EU域内で販売されているビタミンやミネラルサプリメントの原料として使用されている物質の最初の包括的評価を完了した。EFSAは2005年以降344の物質についての533の申請を検討してきた。
評価の途中で186件の申請が取り下げられ、残りの半分については評価に必要な科学的根拠が十分ではなかった。39件については安全上の懸念があった。
ANSパネルの委員長John-Christian Larsenは、「ヨーロッパで数百万人の人々 が普通の食事に加えて食品サプリメントを定期的に摂っている。ANSパネルの仕事はEUで販売されているサプリメントに使用されているビタミンやミネラルが安全で人体に栄養素を供給できることを確保するのに役立つ。」と言っている。

  • 栄養目的で食品サプリメントに添加されるオロチン酸と各種ミネラル源としてのオロチン酸塩

Orotic acid salts as sources of orotic acid and various minerals added for nutritional purposes to food supplements
28 July 2009
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902720207.htm
オロチン酸マグネシウム、オロチン酸亜鉛、オロチン酸カルシウム、オロチン酸クロム、オロチン酸銅、オロチン酸鉄、オロチン酸マグネシウム、オロチン酸カリウム、オロチン酸ナトリウム、オロチン酸コリンの安全性について評価した。
オロチン酸はDNAやRNA合成に必要なピリミジン生合成の中間体で、かつてビタミンB13と呼ばれたが必須栄養素であるかどうかは示されていない。
オロチン酸は主に反芻動物の乳に存在し、アルギニン及びウリジン-5’-モノリン酸欠乏動物で多い。牛乳には20-100 mg/Lが検出されヤギやヒツジの乳より幾分高い。
申請者により一日の使用量が1.8-6206 mg/日と大きく開きがある。
動物実験で発がんプロモーター作用が観察されていることや遺伝毒性や生殖毒性試験データがないことなどから安全上の懸念があると結論した。