食品安全情報blog過去記事

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健康的な生活習慣は慢性疾患リスク削減と関連する

Healthy lifestyle habits may be associated with reduced risk of chronic disease
10-Aug-2009
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-08/jaaj-hlh080609.php
Archives of Internal Medicineの8月10/24日号に発表された論文によれば、4つの健康的なライフスタイル要因−煙草を吸わない・健康体重を維持・定期的に運動・健康的な食生活−合計でほとんどの良くある致死的慢性疾患発症リスクの80%削減と関連するようだ。
EPIC研究の35-65才のドイツ成人23,513人のデータを解析した。ライフスタイル要因としては一度も喫煙したことがない・BMIは30以下・一週間あたりの運動量は少なくとも3時間半・健康的な食生活(野菜や果物をたくさん食べて肉ばかり食べ過ぎない)で、最初のデータは1994-1998年に得、2-3年ごとにフォローアップ質問を行った。平均フォローアップ期間は7.8年で、この間に2006人が糖尿病・心臓発作・脳梗塞・がんを新たに発症した。ほとんどの参加者は1-3項目の健康因子を持っていて、全くなかったのは4%以下、4つ全てあてはまったのは9%であった。
年齢や性や教育レベルや職業を補正した後、4つの健康要因全てを持っている人の慢性疾患発症リスクは全く持っていない人より78%低かった。疾患別では糖尿病は93%、心臓発作は81%、脳梗塞は50%、がんは36%のリスク削減だった。要因別では最も大きなリスク削減要因はBMI 30以下であり次いで喫煙、次に運動、そして食生活であった。
Arch Intern Med. 2009;169[15]:1355-1362
(食生活の影響は一般には過剰に大きく感じられているような気がする。)