食品安全情報blog過去記事

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FSAとDefraのGM報告書発表

FSA and Defra GM reports published
Thursday 13 August 2009
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2009/aug/gm
内閣府が2008年7月に発表した食品問題報告書では遺伝子組換え(GM)食品や飼料に関してFSAとDefraに2つの平行した対応を指摘していた。指摘されたのは以下の2点である:
・ DefraはFSAと協力して、世界のGM生産状況と現在のEUにおけるGM認証システムが畜産部門に与える影響について分析した報告書を発表すること。
・ 同時にFSAはDefraと協力して、市場変化が動物飼料を含むGM製品の規制システムにどのような負荷となり消費者への影響はどのようなものかについての解析を発表すること。
これらの課題に答える報告書を発表した。
GM Crops and Foods: Follow-up to the Food Matters Report by Defra and the FSA
August 2009
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/foodmattergmreport.pdf
英国の畜産業は輸入飼料用大豆に依存しており、主な輸入国であるブラジルとアルゼンチンにおいてGM大豆の栽培が拡大していることからやがて非GM大豆は入手困難かつ高価になり、持続可能ではなくなるだろう。
またGM食品についても非GMは価格が10-20%高く、持続可能でない可能性がある。
2008年2月時点でEUの家畜飼料の85-90%にはなんらかのGM品種が使われている。
英国内での大豆の供給量では輸入大豆の10-20%にしかならない。
多くの消費者は飼料にGMが広く使われていることを知らない。こうした状況を消費者に正確に伝える必要がある。
DEFRAの発表
Analysis of the potential effects of market trends and GM regulations on food and feed imports
13 August 2009
http://www.defra.gov.uk/news/2009/090813a.htm
(この点においてもオーガニックは持続不可能なんだけど、推進者は現実を見たくないらしい)