食品安全情報blog過去記事

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FSAは子どもたちのランチボックスについて助言

Agency advice on children's lunchboxes
Monday 17 August 2009
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2009/aug/lunch
本日メディアで報道された子どものランチにハムサンドイッチを入れてはいけないという件について、FSAは保護者を安心させるために明確な助言を提供する。
赤身肉や加工肉と大腸がんの関連を示すいくばくかの根拠があるものの、時々 ハムサンドイッチを食べることがリスクを増加させるという根拠はない。
あなたの子どもが学校給食を食べようとお弁当を食べようと、バランスの取れた食生活の一環として多様な食品を選ぶことと脂肪や飽和脂肪や砂糖や塩の多い食品に気をつけることが重要である。
ハムやサラミのような加工肉はバランスの取れた食生活の一部を構成するもので、保護者は時々子どものランチボックスにこれらの食品を入れることについて心配する必要はない。しかしながら加工肉は脂肪、特に飽和脂肪、と塩分が多いので食べ過ぎることは薦めない。保護者はサンドイッチの具にはチキンや魚などいろいろなものを使うようにすべきであろう。
肉は鉄、亜鉛、ビタミンB、蛋白質の良い供給源であるが、飽和脂肪が多いので適量を食べるべきである。


もとになった報道は以下のようなもの
BBC
慈善団体がランチボックスにハムを使わないよう要請
Charity seeks end to lunchbox ham
Monday, 17 August 2009
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8202188.stm
世界がん研究基金World Cancer Research Fundが保護者に対し子どもたちのがんリスク削減のため、ランチにハムやその他の加工肉を使わないよう要請
子どもたちが加工肉を好きにならないよう、小さいときから加工肉を食べる食習慣をつけないようにしようと主張している。
しかしながらFSAや栄養士協会はハムや加工肉はバランスの取れた食生活の一部として認められると主張している。多様性こそが最も重要なことである。
(このニュースで理想的とされるランチがバナナやリンゴなどの果物丸ごとと乳製品とパンかサンドイッチという組み合わせ。)


WCRFのサイトでは
赤身肉と加工肉が最近メディアの注目を集めている。これらの食品はどのようにがんに関連しリスク削減のために我々は何ができるか?
Red and processed meat have been in the media spotlight recently. How are these foods linked to cancer and what can we do to reduce our risk?
http://www.wcrf-uk.org/preventing_cancer/diet/meat_on_the_menu.php
WCRFの助言は
・週に調理後重量で500g以上の赤身肉(牛、豚、羊、ヤギ)を食べない(生肉で700-750g)
・加工肉はほぼ必ず避ける
である。
加工肉の定義は燻製や塩漬けなどで保存したハムやベーコンや一部のソーセージなどのことでハンバーグや挽肉は含まれない。
(全否定なのでかなり過激)