食品安全情報blog過去記事

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WHOはHIV、マラリア、結核、インフルエンザおよび乳児下痢症にホメオパシーを薦めない

Sense about science
WHO does not recommend the use of homeopathy for HIV, malaria, TB, influenza and infant diarrhoea
21st August 2009
http://www.senseaboutscience.org.uk/index.php/site/project/392/
WHOは公開文書に応えて、HIVマラリア結核、インフルエンザおよび乳児下痢症にホメオパシーを薦めないと述べた。WHOからの回答は立場を明確にしたものでVoice of Young Scienceネットワークは全ての国の保健担当大臣に対してこのWHOの見解を公にしてホメオパシーの宣伝活動に対抗するよう要請する文書を書いた。
WHOからのコメントは:
WHOの結核防止部門の長Dr Mario Raviglione:「我々の根拠に基づいた結核対策ガイドラインと国際結核ケア基準(ISTC)ではホメオパシーの使用は薦めていない」
WHOの結核戦略と保健システムのDr Mukund Uplekar:「WHOの根拠に基づいた結核治療ガイドラインにはホメオパシー医療の入る場所はない」
WHOのHIV/AIDS臨時長官Dr Teguest Guerma:「HIV感染者の治療やケアに根拠に基づいたアプローチを薦める努力をしているSense About Scienceに感謝する」
WHO世界マラリア計画のDr Sergio Spinaci:「この問題に警告してくれてありがとう。世界マラリア計画はマラリアはWHOの治療ガイドラインに従って治療されることを薦める」
WHOの子どもと青少年の健康と発育部門の長官Dr Elizabeth Mason代理Joe Martines:「ホメオパシーが子どもの下痢症に何らかのメリットがあるという根拠はない」
以下各種メディア報道へのリンク
例えばBBC
Homeopathy not a cure, says WHO
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8211925.stm

国保健担当大臣への文書
http://www.senseaboutscience.org.uk/PDF/Letter%20Health%20Ministers.doc.pdf
WHOからの回答を引用して、国内での重大な病気へのホメオパシーのような効果のない治療法の宣伝広報活動に対抗する努力に参加して欲しいとよびかけている。

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20090601#p12の件