食品安全情報blog過去記事

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「だらだら生活」によるがん

Behind the headlines
'Slob lifestyle' cancer claim
Wednesday September 2 2009
http://www.nhs.uk/news/2009/09September/Pages/LifestyleBreastCancerRisk.aspx
Daily Mirrorによれば「ずぼら生活」で乳がんリスクが増え、Daily Mailによれば運動と食生活改善で1年に18000人の女性ががんにならずに済む。The Timesは科学者が乳がんとライフスタイルについて「これまでで最も強力な根拠」をみつけ、節酒と健康的な体重維持と運動で乳がんの40%以上が予防できると報道している。
これはWCRFが2007年のレビューを更新したことによるものである。
この報告では以下のようなことを指摘している。
・ アルコールについては1日10g摂取する毎に8%のリスク増加。この関連については確実性が高い。
・ 赤身肉の摂取が多いとリスクが増加する傾向があるが有意ではない。加工肉についても傾向はあるが有意ではない。魚については一貫した傾向はない。
・ 野菜についてはリスク削減傾向はあるが有意ではない。食物繊維には有意な傾向はない。
・ 脂肪摂取量についてはリスク増加傾向があるが有意ではない。
・ 運動がリスク削減する傾向は閉経後の女性で一般的に見られる。閉経前では関連が弱い
BMIは2増加する毎に5%のリスク増加。ウエストとは関係ない。
・ 個別の食品やビタミン、ミネラルについては結論できない。
NHSは結論としては、乳がんリスク削減のためには、多様な食品からなるバランスの取れた食生活とアルコールを控えめにすることと運動するという健康的なライフスタイル薦めることを支持するものであるとしている。


WCRFのプレスリリース
Biggest ever review: how breast cancer can be prevented
1 September 2009
http://www.wcrf-uk.org/audience/media/press_release.php?recid=72