食品安全情報blog過去記事

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「衛生仮説」に疑問

'Hygiene hypothesis' challenged
8-Sep-2009
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-09/ats-hc090209.php
保育施設に子どもを預けることで早期の呼吸器系問題は2倍になり将来の喘息やアレルギーを予防しない
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicineの9月15日号に発表された論文。オランダの約4000人の子どもたちを8年間フォローした。妊娠中、生後3ヶ月、12ヶ月、その後子どもが8才になるまで毎年保護者に気道症状を尋ね、8才時点では3500人以上の子どものアレルギー検査を行った。一部は肺機能や気道過敏症も調べた。
保育施設の利用状況は毎年評価し、2才以下での利用開始・2-4才での利用開始・利用しなかった群に分類した。生後一年での喘鳴の経験は早期利用者で2倍ほどだったが徐々に他の群にシフトしていき5才までには有意差はないものの逆に保育経験のない群で多くなる。8才では差はなかった。男女差はないが兄姉による差は大きかった。