食品安全情報blog過去記事

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中年太りと寿命

Behind the headlines
Middle age fat and life-span
Wednesday September 30 2009
http://www.nhs.uk/news/2009/09September/Pages/Middle-age-fat-health-problems.aspx
「中年太りが寿命を短くする」とDaily Mailが警告した。中年期に体重が増えると高齢まで生きるチャンスが80%減るという。このニュースは1976年から121700人の看護師(女性)をフォローした良くできた研究に基づく。予想通り、体重や体脂肪が少ないことが長生きと健康に関連した。研究チームは各種の社会的地理的ライフスタイル要因について補正を行っている。この研究は生きているかどうかを評価したのではなく70才以上の年齢まで健康かどうか(定義は独自のもの)を評価したもので、この定義にあてはまったのは参加者のたった9.9%でしかないことに注意が必要である。この研究に幾分かの限界はあるものの、その結論は健康的な人生のためにはバランスの取れた食生活と定期的運動と喫煙や飲酒などをしない、という伝統的助言に一致している。
BMI 18.5-22.9の女性に比べてBMI 30以上の女性が70才以上で健康なヒトの割合が79%少ないという報告。またBMI 25以上で18才の時から10kg以上体重が増えた場合にも、体重が安定している人より82%少ない。ただし体重は自己申告。)