食品安全情報blog過去記事

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お菓子があなたを不機嫌にする?

Behind the headlines
Can sweets turn you sour?
Thursday October 1 2009
http://www.nhs.uk/news/2009/10October/Pages/sweets-violence-link.aspx
「お菓子をたくさん食べると子どもが大きくなったとき暴力的になる」とMirrorが報道した。新聞によれば34才までに暴力を振るったことのある人の3人に2人(69%)が10才の時に毎日お菓子を食べていたという研究が発表された。 新聞は子どもの時に我慢を学習しなかったことが暴力の原因だと考えている専門家の意見を引用している。
この研究は17500人を対象にした成人での暴力と子どもの頃の食事の関係を調べた最初のものである。しかしながら、扱いにくい子どもにはお菓子を与えることが多いというような他の要因も考えられる。さらに暴力的であろうと暴力的でなかろうとどちらの群でも毎日お菓子を食べていることに注意が必要であろう。さらにこの研究で暴力犯罪をおこした人は0.5%以下のようである。
結論としてこの研究はメディアで報道されているような関連があることの十分な根拠とはならない。それとは関係なく、常識的にお菓子の食べ過ぎは子どもの健康にはよろしくない。
(17415人中暴力経験があるとされたのは81人で、その69%が子どもの時に毎日お菓子を食べていたと報告している。その他の人では42%が毎日お菓子を食べていた。)