食品安全情報blog過去記事

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母乳成分と眠り

Breast milk ingredients and sleep
Monday October 5 2009
http://www.nhs.uk/news/2009/10October/Pages/Breast-milk-ingredients-and-sleep.aspx
「母乳を搾って哺乳瓶から与えている母親は搾った時間と同じ時間帯に赤ちゃんに与えるようにすべきである、そうでないと睡眠パターンが乱れる」とDaily Mailが報道した。
新聞によれば母乳の組成は24時間で変動し、朝の母乳は興奮作用をもつ物質を含み、夜の母乳は鎮静作用を持つ物質を含むため赤ちゃんが眠るのに役立つことを研究者が発見した。新聞は主著者が「母乳を搾って保管して別の時間に赤ちゃんに与えるのは間違いだ」と言っていると報道しているが、この研究ではそのようなことは直接研究していない。
赤ちゃんを直接調べたわけではないので、母乳中の特定の成分の濃度が変動したことが赤ちゃんの睡眠に影響すると見なすことはできない。
測定しているのは5’AMP、5’UMP 、5’GMP
(搾乳して与えているのは働くお母さんか赤ちゃんが保育器から出られないようなケースで、十分頑張ってる。もともと生後間もない乳児の睡眠パターンなんてそんなに正確じゃないし、心配する必要はない。迷惑な報道。)