食品安全情報blog過去記事

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Scienceより

  • 干ばつ耐性トウモロコシの期待

The Promise of Drought-Tolerant Corn
Science 23 October 2009:
Vol. 326. no. 5952, p. 517
伝統的なトウモロコシの品種は、例え短期間の干ばつでも時期が悪ければ災厄をもたらした。モンサントは干ばつ類似条件でも収量が維持できる新しい品種の野外試験に成功したと発表した。この品種はBacillus subtilis由来のコールドショック蛋白質を発現するよう遺伝子を操作したもので承認申請が順調にいけば2012年には栽培可能になる。
この第一世代の干ばつ耐性GM品種は乾燥下での収量維持が目的であり水の使用量が減らせるかどうかは不明である。農家は綱渡りをしたがらないので与える水を減らさないだろう。

Science in Society: Hong Kong's Darwin Defenders Declare Victory in Teaching Fracas
Richard Stone
Science 23 October 2009:
Vol. 326. no. 5952, pp. 510 - 511
チャールズ・ダーウィンの生誕200年の年、香港の科学者は中等教育機関創造論インテリジェントデザインを教えようとする者たちとの闘いでの部分的勝利を祝った。
先月香港教育局が新しい科学のカリキュラムで創造論インテリジェントデザインを教えられるようにするような文言を排除した。しかし勝利は部分的で、現在創造論を教えているいくつかの学校が止めるようになるとは思えない。