食品安全情報blog過去記事

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FSANZ助言:トランス脂肪酸と飽和脂肪

FSANZ Advisory: Trans Fatty Acids and Saturated Fats
23 October 2009
http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/mediareleases/mediareleases2009/mediaadvisorytransfa4487.cfm
本日発表された報告によれば、オーストラリアとニュージーランドの人々の既製品からのトランス脂肪酸(TFAs)の摂取量は2007年以降25-40%減っている。
FSANZの主任科学者Paul Brent博士は現在のTFAの総摂取量は総エネルギーの0.5%から0.6%で、WHOの目標値1%より充分低い。
これは政府と医療専門家と食品企業の共同作業による素晴らしい成果である。
さらに喜ばしいことはTFAの摂取量削減が飽和脂肪の摂取量増加に繋がっていないことである。TFAの表示に注意を払うと、消費者は飽和脂肪を多く摂ってしまう可能性が示唆されていた。我々の協力によるアプローチは、トランス脂肪の表示義務化や最大量規制(TFAの禁止と報道される)などの海外での規制より良い結果をもたらした。
しかしながら一部にTFAを1%以上摂っている集団はいる。超過摂取群の主な摂取源は、ペストリー、ソーセージ、ランチョンミート、クリームパスタなどのクリームソース料理などである。これらの食品の多くは天然由来のTFAが多く、企業の対策により減らすことはできない。
TFAの摂取量は削減できたものの、飽和脂肪摂取量は依然として14-16%で、NHMRCの推奨する8-10%に程遠い。
我々は消費者に対し飽和脂肪の摂取量削減を助言する。

トランス脂肪摂取報告書は以下から
http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/publications/transfattyacidsrepor4484.cfm