食品安全情報blog過去記事

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最新の解析から米国の子どもたちのビタミンD濃度は不十分であることが確認された

Latest analysis confirms suboptimal vitamin D levels in millions of US children
26-Oct-2009
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-10/chb-lac102209.php
Pediatricsの11月号に発表された論文によれば、1-11才の米国の子どもたちのビタミンD濃度は不十分である。
現在米国小児科学会は子どもたちのビタミンD濃度は少なくとも50 nmol/L(20 ng/ml)以上であるべきだとしているが、別の研究では75 nmol/L (30ng/ml) や100 nmol/L (40 ng/ml)を薦めている。
ボストン子ども病院のJonathan Mansbach医師らがNHANESのデータを解析したところ、子どもたちの約20%が50 nmol/L以下で、2/3以上が75 nmol/L以下である。皮膚の色の濃い子どもたちで不足率が高い。
ビタミンDは日光に当たると合成されるが同時に皮膚がんリスクも増加する。レバーや脂肪の多い魚からも摂取できるがほとんどのアメリカ人の子どもはこれらの食品を十分量は食べない。著者らは特に皮膚の色が濃くて高緯度地方に住む場合に、サプリメントでの摂取を薦めている。