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ヒト発がん物質レビュー パートF:化学剤と関連職業

A review of human carcinogens - Part F: Chemical agents and related occupations is now available
03/11/2009
ハイライト
http://monographs.iarc.fr/ENG/Monographs/vol100fintro/100F-introduction.pdf
ダイオキシン(2,3,7,8-TCDD)
1997年にメカニズム上の強力な根拠からグループ1に分類したが、現在ではヒトでの充分な根拠がある。この分類はダイオキシン様PCBのインジケーターである2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランと3,4,5,3',4'-ペンタクロロビフェニルに拡大する。
ホルムアルデヒド
2004年にグループ1に分類されたが再確認された。
・ペンキ塗り
中皮腫と膀胱と肺のがんを誘発する。原因物質は同定できない。


評価の要約
Vol.100F Summary of Evaluations
http://monographs.iarc.fr/ENG/Monographs/vol100f/Summary%20of%20Evaluations%20-%20Master%20set%20posted%20online.pdf
対象物質はアフラトキシン、4-アミノビフェニル、ベンゼン、ベンジジン、ベンジジンに代謝される色素、BCME-CMME、1,3-ブタジエン、エチレンオキシド、 ホルムアルデヒド、MOCA、マスタードガス、2-ナフチルアミン、ダイオキシン、o-トルイジン、塩化ビニル、ベンゾ[a]ピレン、すす(煙突掃除屋の職業暴露)、石炭ガス化、コールタールの蒸留、コークス生産、コールタールピッチ、鉱物油、シェール油、アルミニウム生産、オーラミン生産、鉄や鋼鉄の鋳造、強酸を使ったイソプロピルアルコールの合成、マゼンタの製造、ペンキ塗り、ゴム製造、強い無機酸のミスト