食品安全情報blog過去記事

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FDAはカフェイン入りアルコール飲料の安全性について検討する

FDA To Look Into Safety of Caffeinated Alcoholic Beverages
Nov. 13, 2009
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm190427.htm
FDAは約30の製造業者に文書を送付
FDAは本日カフェイン入りアルコール飲料の製造業者約30に対してそのような製品の安全性と適法性について検討する予定であることを通知した。
大学生がカフェイン入りアルコール飲料を飲む機会が増え安全や健康上の問題についての報告が増えたことから、FDAはできるだけ早く科学的根拠を検討する必要が生じた。
この問題に関する数少ない研究では米国の大学生のカフェインとアルコールの同時使用は26%にもなっている。
連邦食品医薬品化粧品法では、食品に意図的に添加される物質(アルコールへのカフェイン添加など)は「安全ではない」とみなされ、特に承認されたりGRASでない限り違法である。FDAはアルコールへのカフェイン添加は承認したことがないため、事前許可やGRAS認定でなければ違法である可能性がある。GRASであるためにはその物質がその使用量において安全であるという根拠があって専門家に認められていなければならない。
FDAは製造業者に対してアルコール飲料へのカフェインの添加が合法かどうかについて検討しているという事実を警告した。今日までFDAはカフェインについてはソフトドリンクへ200ppm以下の添加のみを認めている。FDAは業者に対して30日以内にアルコール飲料へのカフェインの添加が事前許可やGRASと判断した根拠を要求している。もしアルコール飲料へのカフェインの添加が事前許可やGRASではないとFDAが判断した場合には、そのような製品が市場から排除されるよう適切な措置を執るだろう。
過去にAnheuser-Busch と Millerが人気のあるカフェイン添加アルコール飲料 Tilt 、Bud Extra、Sparksをこれ以上作らないこと、将来にもカフェイン添加アルコール飲料を作らないことに合意したことがある。
FDAは9月後半に、18の州と1市の検事総長からカフェイン添加アルコール飲料へ の懸念を表明する文書を受け取っている。