食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

2009年10月27日の会合の議事録

Minutes of the meeting held on Tuesday, 27th October 2009
http://cot.food.gov.uk/pdfs/cotdraftmins27oct2009.pdf
・本態性環境不寛容(IEI):毒性学的メカニズムの根拠(化学物質過敏症;MCS)
誘発試験でブラインド化が適切でないことや症状は本人の有害性認識に依存する(化学物質の構造ではなく患者本人が有害だと思っている程度に応じて症状が出る)ことなどから、IEIは「多くの人々にとって耐えられる環境要因に関連するが、患者が暴露されている量から影響を予想する毒性学的理由はない」。
以下提示されているメカニズムについての検討。しかし説得力のあるものはほとんどない。包括的に説明できる理論はIEIが精神反応であるということである。症状は患者の予想と期待に依存する。心理学的要因の研究が必要である。IEIの定義を広げすぎるべきではない。

(この病気は呪いのようなもので、呪われる人を増やさないためにはいいかげんな報道をしない方がいいと思うんだけど)