食品安全情報blog過去記事

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乳児に離乳食を与えはじめるのに適切な年齢についての科学的意見

Scientific Opinion on the appropriate age for introduction of complementary feeding of infants
21 December 2009
http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/scdoc/1423.htm
EU規制とコーデックス基準に矛盾があることから意見を求められた。
多くのヨーロッパの国ではWHOによる母乳のみで6ヶ月は育てるようにという助言を採択しているが、一部の国では4-6ヶ月の間に離乳食をはじめるように助言している。
NDAパネルは母乳が乳児にとって最も適切な食事であるというWHOなどの見解に同意するが、この意見は乳児に離乳食を導入する適切な時期を決める要因についてのものである。NDAパネルは母乳とミルクの健康影響を比較しない。母乳を与えている乳児に離乳食を与える時期に関しては多くの論文があるが、ミルクを与えられている子どもについての文献は少ない。そのためNDAパネルは主に母乳のみで育てられている乳児でのデータを主に検討した。さらに満期産(37週以降)の健康な乳児についてのデータを用いた。
NDAパネルは離乳食の開始時期は母乳のみの場合の栄養的適切性と、母乳のみを継続した場合のリスクとベネフィット(運動・認知・社会機能の発達への影響を含む)や離乳開始時期によるその後の肥満や心疾患などのリスクへの影響などによると考える。
結論としては4-6ヶ月で導入するのは安全で有害健康影響リスクとはならない。
多くの乳児にとって6ヶ月までは母乳のみで適切な栄養が摂れるが、一部の乳児は6ヶ月より前(しかし4ヶ月より早くはない)に最適な成長のために母乳に加えて離乳食を必要とするかもしれない。
(西原式母乳育児とかに固執するのはやめたほうがいいよ)