食品安全情報blog過去記事

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赤ちゃんがベーコンを食べてと言う

Behind the headlines
Baby claims take the bacon
Wednesday January 6 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/01January/Pages/bacon-eggs-pregnancy-baby-brain-boost.aspx
The Daily Telegraphによれば妊娠女性がベーコンエッグを食べると胎児の知能が高くなるかもしれない。他のいくつかの新聞が複雑な動物実験の結果と炒め物のベネフィットの関連を報道している。
問題の研究は卵や小麦胚芽やベーコンやレバーなどの各種食品に含まれる必須栄養素であるコリンの生物学的役割を調べたもので、妊娠マウスにコリンを含まない餌を与えると子どもの脳の神経細胞にどう影響するかを見た。この研究は胎仔の脳の発達におけるコリンの役割についての知見を与えるものであるがヒトでおこることの典型例ではない。さらに子どもの知能は調べていない。
この研究を根拠にコリンを多く含む食品を妊娠中に食べることは薦められない。健康的でバランスの取れた食事で十分量のコリンは摂れる。妊娠女性はこの研究を根拠にベーコンエッグに飛びつくべきではない。