食品安全情報blog過去記事

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くる病増加

Behind the Headlines
Rickets on the rise
Friday January 22 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/01January/Pages/Rickets-on-the-rise.aspx
「子どもたちがゲームやテレビで室内にいる時間が増えているのがくる病再興の原因かもしれない」とThe Timesが報道した。他の新聞も英国におけるビタミンD欠乏症についての報道をした。このニュースはビタミンD欠乏の診断と管理に関する根拠の説話的レビューに基づくものである。多くの新聞が筆頭著者による「外でボールを蹴るより室内でコンピューターゲームをしている子どもたちが多い」という一文に焦点をあてているが、これは新しい研究ではなく著者の意見である。このレビューではテレビやゲームの使用について調査しているわけではなく、これらとくる病の関連について新しい根拠を提出しているわけではない。
著者は十分なビタミンDを作るために日光が重要であることを強調しているが、他にも皮膚の色が濃いことなどのリスク要因を挙げている。研究者が指摘しているように、くる病が増えたのは英国に様々な人種が増えたことの反映である可能性がある。
英国の子どもたちのくる病増加は予防対策が必要であることを示唆する。どのようにすればいいかについては研究と議論が必要であろう。日光への暴露は賢明にという助言は変わりない。
ビクトリア時代にはくる病はよく見られたという写真がある)