食品安全情報blog過去記事

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GMCのWakefieldへの判決についての英国の専門家の意見

Science Media Center
UK experts on Wakefield’s General Medical Council ruling
February 1st, 2010
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2010/02/01/uk-experts-on-andrew-wakefield-general-medical-council-ruling/
英国GMCが、MMRワクチンと自閉症に関連があるという主張の背景になっている医師Andrew Wakefieldは、彼の仕事において「不正直で無責任で痛みや苦しみを無視する冷酷さを示した」と判断した。
英国Science Media Centerは科学者や保健研究機関のこの件についてのコメントをまとめた。
Dr Shona Hilton
健康に関する恐怖を煽る話は英国中の保護者に大きな影響を与えMMRワクチンへの信頼を損なった。幸いなことに信頼は回復してきていてMMRワクチン摂取率は増加している。我々はワクチンが安全であることと、自閉症の子どもをもつ保護者が自責の念を抱かないように努力を継続する。

GMCのWakefieldへのヒヤリングが始まった日の夕方には英国の主要医学・科学団体が共同声明を発表した。
MMRワクチンは子どもたちの健康を守る。大量の科学的根拠が自閉症とワクチンには関係がないことを指名sている」
以下賛同する団体名
Dr David Elliman
MMRワクチンは子どもたちを麻疹・おたふく風邪・風疹から守る最良の方法である
Dr Michael Fitzpatrick
MMRワクチンの接種率を下げたのはWakefieldだけではない。彼に賛同する科学者、メディアも同罪。
UK SMCによるMMR年表
MMRワクチンの接種率が最大だったのは1995年の92%で、98年にWakefieldの論文が出て2004-2005年のワクチン接種率は81%。2007年にようやく85%。
(英国が大変なことだと危機意識を持った接種率の低下というのが日本の接種率より高いことに注目)

GMCのWakefieldの聴聞会報告
http://www.casewatch.org/foreign/wakefield/gmc_findings.pdf
子ども一人一人の状況など、細かい内容が記載されている
143ページ