食品安全情報blog過去記事

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EFSAは食品のリスクベネフィット評価ガイドラインについて意見募集

EFSA consults on guidance on risk-benefit assessment of food
26 February 2010
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/sc100226.htm
EFSAの科学委員会は食品のリスクベネフィット評価ガイドラインを発表しパブリックコメントを募集する。食品は健康上のメリットと健康リスクの両方を併せ持つ−たとえば野菜や果物は重要な栄養素を含むが硝酸塩のような有害な可能性のある物質もまた含む−ので意志決定者は各種食品の全体的健康影響を考慮する必要がある。
EFSAの科学委員会は、リスクベネフィット評価がほんとうに必要かどうかまたは健康リスクが明確にベネフィットを上回るあるいはその逆かどうかを検討、想定されている暴露量でのリスクやベネフィットの定量的推定のための詳細評価、そしてリスクとベネフィットを完全比較して総健康影響を確定、の3段階のアプローチを推奨する。
科学委員会はリスクベネフィット評価は、リスク評価者と意志決定者のあいだで評価の前に合意されている明確に定義された目標に基づくべきであるとしている。概略を示して行うことは、どこまで行ったか、その後のステップが必要かどうか説明し時間や資源を節約するためである。
このガイドラインではリスクベネフィット評価は多くの課題を含む複雑なプロセスであることを示している。ヒト健康についてのみ扱い、意志決定者が考慮すべき社会、経済、環境、倫理については扱っていない。
全ての関係者からの意見を2010年4月15日まで募集する。