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長官のコラム:「食品」と「医薬品」を区別する新しい規則

CE's column: New rules distinguish between 'food' and 'medicine'
March 2010
http://www.nzfsa.govt.nz/publications/ce-column/2010/2010-03-ce-web-column-dsr.htm
食品型のダイエタリーサプリメントの規制について重要な変更が行われた。単純な栄養成分を超えた、効果を目的とするビタミンやミネラルやタンパク質などを加えた健康食品やスポーツ食品などは新しい規制下におかれる。
3月31日に長く延期されてきたダイエタリーサプリメントの規制変更が発効する。これは食品タイプのダイエタリーサプリメント、あるいは強化食品の規制を最新式のものにする動きである。
この規制により健康食品やスポーツ食品は一般の食品と同じ表示や組成の基準に合致することを消費者に再度保証する。また強化食品の製造業者に対してもこれまでできなかった新しい技術の利用が可能になる。最も重要なことは、これまでますますあいまいになってきていた「食品」と「医薬品」の区別を明確にしたことである。
基本的に新しい決まりでは「食品タイプ」と「治療タイプ」のダイエタリーサプリメントを区別する。既存のダイエタリーサプリメント規制1985は治療タイプのサプリメントに適用され、保健省の管轄となる。食品タイプのサプリメントは新しいサプリメント食品基準によりNZFSAが管轄する。
ダイエタリーサプリメント規制が発表された1985年には高濃度の添加成分を含む強化食品が大量に出回ることは予想しなかった。新しいサプリメント食品基準では食品の表示と組成についてできるだけ現行食品基準に沿った形で、有効成分の量や表示に関して基本的要求を加えている。
病気の治療に関する強調表示の禁止は継続される。治療や健康上のメリットを表示したい場合には根拠を提示して医薬品法に従って規制される。NZFSAは医薬品については管轄外である。
旧法に従って製造中の業者の移行期間は2年である。