食品安全情報blog過去記事

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ジュースの「毒素検査」

Behind the Headlines
Juice 'tested for toxin'
Monday March 1 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/03March/Pages/antimony-toxic-juice-claim.aspx
「英国中で毎日のまれているジュースやコーディアル(果汁飲料)にヒ素のように有毒なものが入っている」とDaily Expressが報道した。新聞は16の人気ブランドのジュースやスカッシュからアンチモンが検出されたと報道している。
このニュースの元になった研究は42の果汁飲料のアンチモン濃度を調べた結果、34検体がECの飲料水基準以内の、8検体が基準を超過するアンチモンを含むことを見いだしている。しかし全てWHOの飲料水閾値以内である。研究者らはアンチモンの由来については調べていない。
この研究はジュースを飲むことによる健康への悪影響を調べたものではない。このもんだいについてはさらに調査されて、もし懸念があるとなれば規制機関がガイドラインを定めるであろう。現状ではこれらの知見は懸念材料ではないが、ジュースを飲むのが心配なら賞味期限を過ぎたジュースを飲まないこととコーディアルは表示に従って希釈するべきである。
(飲料水中アンチモンの基準値はEUが5 microg/L、EPAが6 microg/L、WHOが20 microg/L)
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20100225#p16の件