食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他ニュース

  • FDAは増加する「食品偽装」に対応するよう圧力を受ける

The Washington Post
FDA pressured to combat rising 'food fraud'
By Lyndsey Layton
Washington Post Staff Writer
Tuesday, March 30, 2010
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/03/29/AR2010032903824.html
マンハッタンで売られている高価な「ヒツジのミルク」から作ったチーズは実は牛乳から作ったものだし「チョウザメキャビア」は実はヘラチョウザメの卵である。ハチミツはシロップで薄められていて「100%」として高い値段で販売されている。
昨年安い魚を高価な魚と偽装して1000万ポンドも販売した男性が有罪判決を受けた。
「食品偽装」の事例はフルーツジュース、オリーブ油、スパイス、ビネガー、ワイン、スピリッツ、メープルシロップなどで事例がありシーフード行間では相当な問題である。
そのような詐欺はローマ時代からあるが最近は輸入製品の多さと経済的危機から競争が厳しくなって注目されている。この問題への対応は官民ともに十分ではない。
ミシガン州立大学のJohn Spinkは米国の食品の5-7%が偽装されていると推定している。
ハインツやクラフトのような大企業ですら「腐ったトマト事件」の犠牲になった。
(日本はもっと多いかも。特に国産とか無農薬とか)

Sence about Science
Judgment in Simon Singh libel case
April 01 2010
http://www.senseaboutscience.org.uk/index.php/site/project/473/
4月1日にサイエンスライターSimon Singhと英国カイロプラクティック協会(BCA)の名誉毀損訴訟の判決があった。Simon Singhの上訴が認められた。
彼はこの裁判に既に2年間20万ポンドを費やした。裁判には100万ポンドもかかる可能性があるしSinghのコストの全てが回復されることは決してない。
たった10語程度の言葉の意味を決めるのに20万ドルもかけるのは馬鹿馬鹿しい。私はこの国の最高の判事3人が私の言葉を認めたことは嬉しいと思うが名誉毀損がこれほど恐ろしく高価であることには怒っている。だから名誉毀損改訂の戦いは継続する必要がある。
以下意見やリンク多数


Natureニュース
サイエンスライターの勝利が英国名誉毀損法改定主張者に歓迎される
Science writer's victory hailed by UK libel reformers
Published online 1 April 2010 | Nature | doi:10.1038/news.2010.167
http://www.nature.com/news/2010/100401/full/news.2010.167.html
名誉毀損法は科学における自由な言論を抑圧しているという判決文の強い口調に名誉毀損法改定に弾みがつく
敗訴したBCAは次の手段を検討中。