Folic acid: an update on scientific developments
April 2010
http://www.efsa.europa.eu/en/home/publication/folicacid2009.htm?WT.mc_id=EFSAHL01&emt=1
2008年にEFSAは食品への葉酸強化のリスクベネフィット解析に関するワーキンググループ（ESCO WG）を作った。
EFSAとスウェーデン食品局が2009年1月21-22日に葉酸と発がんリスクについての科学会議を開催した。EUの他米国やカナダなどから60人以上の専門家が葉酸とがんリスクについての最新の知見を評価した。
その会議の報告書。その後も葉酸とがんについての論文は発表されており、この報告書では会議の際に入手可能だったもののみが検討対象である。
http://www.efsa.europa.eu/en/home/publication/efsafolicacid.pdf
葉酸のNTDリスク削減効果は確認されている。妊娠可能な女性にとってはメリットがある。また他の葉酸摂取量が少ない集団にとっても葉酸強化はメリットがある。それ以外の、CVDやがんや認知機能への良い影響については無作為対照化試験では支持されていない。
過剰摂取によるがんの発症や進行促進への懸念については全体的に支持されてはいないが検出力や観察期間が十分ではない。現時点では葉酸とがんについての定量的リスク評価に十分なデータがない。葉酸のリスクベネフィット解析には疫学データとメカニズムデータの両方が不足している。
