食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

車内での受動喫煙の毒性:神話が事実に

Second-hand smoke toxicity in cars: Myth into fact
12-Apr-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-04/cmaj-sst040910.php
CMAJの論文で車内で喫煙することは他の場所の23倍毒性が高いということを支持する根拠はないと述べている。
この論文では、オーストラリアの地元メディアが「車の中でタバコを吸うのは家の中でタバコを吸うより23倍受動喫煙の害が大きい」と報道したことが世界中のメディアや文献に引用された様子を説明している。しかしながらこの数字には根拠がないようだ。車内での喫煙禁止は国際的傾向であるが、このようなメディアに流布した根拠のない「事実」を使うことは信用に関わる問題である。
Second-hand smoke in cars: How did the “23 times more toxic” myth turn into fact?
Ross MacKenzie MA, Becky Freeman MSc
http://www.cmaj.ca/embargo/cmaj090993.pdf
(自説に都合が良くてもウソを根拠にしてはいけないということと、ピアレビューのある論文でも風説の流布があるという話。)