食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

EFSAは3つの食用色素についての安全性評価を発表

EFSA publishes safety assessments of three food colours
21 April 2010
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/ans100421.htm
現在行われているEUで認可されている食品添加物の再評価の一環として、ANSパネルはさらに3つの食用色素についての意見を採択した。
ブリリアントブラックBN(E 151)については1984年にSCFが設定したADI 5mg/kg体重を再確認した。
ブラウンHT(E 155)についてはこれまでのADIを半分の1.5 mg/kg体重に引き下げた。これは先のADI設定に使われた濃度より低い濃度で長期動物試験でごく僅かな体重減少が見られたためである。最大許容量での使用では日常的に大量にこの色素を含む食品を食べている成人や子ども(例えば毎日1.125L以上の最大許容濃度の色素を含むソフトドリンクを飲む体重15kgの子ども)ではADIを超過する可能性がある。
ブラウンFK(E154)については入手できる毒性学的データが限られるため結論に至らなかった。

  • 食品添加物としてのBrown FK (E 154)の再評価に関する科学的意見

Scientific Opinion on the re-evaluation of Brown FK (E 154) as a food additive
http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/scdoc/1535.htm
6成分の混合物と説明されているがほとんど使用されておらず、物理的性質決定のためのサンプルを提供することができない。SCFが1984年にADIを設定したときに使用したデータが入手できない、がん原性試験の低用量や中容量での病理組織検査が行われていないなどの不確実性があり結論が出せなかった。使用が認められている食品は燻製魚のみで暴露量は少ない。

  • 食品添加物としてのBrown HT (E 155)の再評価に関する科学的意見

Scientific Opinion on the re-evaluation of Brown HT (E 155) as a food additive
http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/scdoc/1536.htm

  • 食品添加物としてのBrilliant Black BN (E 151)の再評価に関する科学的意見

Scientific Opinion on the re-evaluation of Brilliant Black BN (E 151) as a food additive
http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/scdoc/1540.htm