食品安全情報blog過去記事

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侵襲性の葛がオゾン汚染の主要因

Invasive kudzu is major factor in surface ozone pollution, study shows
17-May-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-05/uov-iki051710.php
米国南東部に拡大している侵襲性の葛が地表の汚染物質であるオゾンの大幅な増加の主要因であることが5月17日のPNASに発表された。
葛はイソプレンと一酸化窒素を作り、大気中の窒素と反応してオゾンを生じる。オゾンはヒトの健康被害の原因となるほか、作物を含む多くの植物の生長を抑制する。葛によるオゾン濃度の増加は毎年50%増加するオゾン濃度の最大の寄与要因で、自動車の規制などで行われているオゾン削減を上回る。
葛は19世紀に土壌浸食防止目的で米国に導入されたがまもなく南部を食い尽くす蔓植物として知られるようになり、今や東部沿岸にまで問題となっている。これまで家畜に食べさせたり燃やしたり刈り取ったり除草剤を使ったりと多様な対策がおこなわれてきた。