食品安全情報blog過去記事

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サメ軟骨は肺がん治療に何のメリットもない

EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より
Shark cartilage shows no benefit as a therapeutic agent for lung cancer
26-May-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-05/uotm-scs052510.php
サメ軟骨抽出物を、進行性非小細胞肺がんの化学療法や放射線療法に加えても何のメリットもなかったという論文がJNCIに発表された。
医薬品として製造されたサメ軟骨抽出物のフェーズIII試験。
Chemoradiotherapy With or Without AE-941 in Stage III Non–Small Cell Lung Cancer: A Randomized Phase III Trial
Charles Lu et al.
JNCI Journal of the National Cancer Institute, doi:10.1093/jnci/djq179
http://jnci.oxfordjournals.org/cgi/content/abstract/djq179
エディトリアル
The Challenge of Rational Development of Complex Natural Products as Cancer Therapeutics
Jeffrey White
doi:10.1093/jnci/djq196
米国やその他の国ではがん患者の6-25%がサメ軟骨を使っているという報告がある。
複雑な天然物を医薬品として使っている国は中国やドイツなどいくつかある。そのようなものは合成の単一成分からなる医薬品より安価・毒性が少ないなどといった利点があると主張されたり、複数成分の相乗作用があるとされたりしているがデータは提供されていない。AE-941は医薬品として開発された希な例のひとつである。
漢方薬だって他の代替療法だってやろうと思えば臨床試験はできる。できることをやらずに効果があると宣伝しているから批判されている)