食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

カフェインの摂取と影響についての調査

Caffeine intake and effects studied
2 June 2010
http://www.nzfsa.govt.nz/publications/media-releases/2010/2010-06-2-caffeine-intake-and-effects-studied.htm
NZFSAはカフェインのリスクプロファイル作成を終え、カフェインを含むエネルギードリンクやエネルギーショットは子どもや若者にはふさわしくないという助言を再確認した。
この報告書には新しいことはない。子どもたちや10代の若者はお茶やコーラやコーヒーからカフェインを摂っていて、もし摂りすぎるとめまいや心拍数の増加、いらいら、不安、ふるえ、不眠などのような影響が起こりうる。
エネルギードリンクやエネルギーショットにはカフェイン含量が表示されており、子どもたちにはダブルロングブラック(エスプレッソコーヒー)を与えないのと同じように、これらも与えるべきではない。
エスプレッソコーヒーのシングルショットには約80mgのカフェインが含まれ、カフェラテは99mgである。エネルギードリンクはこれらの2倍以上のカフェインを含む。お茶1杯は約55mg、ミルクチョコレート50gには約10mg含まれる。
NZFSAのリスクプロファイルによれば、約3mg/kg体重/日以上のカフェインを摂ると一時的な有害影響が現れる人がいる。最大400 mg/日まで成人での長期有害影響があるという根拠はない。
保健省の健康的な食生活ガイドラインでは子どもはエネルギードリンクを飲むべきではなく、コーラの類は量を制限し、10代は時々飲むのに留めるよう助言している。妊娠女性はカフェインの摂取を制限しエネルギードリンクやエネルギーショットを飲むべきではない。またカフェイン感受性の高い人もエネルギードリンクやエネルギーショットを避けるべきである。
オーストラリアニュージーランド食品基準ではエネルギードリンクはカフェインを含むことと子どもや授乳中の女性、カフェイン感受性の高い人には薦められないという警告を表示しなければならない。
飲料中カフェインのリスクプロファイル
RISK PROFILE: CAFFEINE IN ENERGY DRINKS AND ENERGY SHOTS
http://www.nzfsa.govt.nz/science/risk-profiles/fw10002-caffeine-in-beverages-risk-profile.pdf

  • Science Media Center

NZFSA:エネルギーショットは子どもや妊娠女性向けではない
NZFSA: Energy shots not for children and pregnant women
June 2nd, 2010
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2010/06/02/nzfsa-energy-shots-not-for-children-and-pregnant-women/
Science Media Centerは専門家の意見を集めた
NZFSAの記者会見の音声ファイルを提供