食品安全情報blog過去記事

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健康状態が悪い?ライフスタイルを変えるより遺伝子のせいにする方が簡単

EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より
Poor health? Easier for some to blame bad genes than change lifestyle
8-Jun-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-06/s-phe060810.php
新しい研究はリスクのある成人は病気の原因を過剰に遺伝子のせいにしたがることを示した
Annals of Behavioral Medicineにオンライン発表されたヒトゲノム研究所/NIHのSuzanne O'Neill博士らの研究によれば、全体としては人々は生活習慣が病気に与える影響に興味を持っているが、生活習慣を変える必要性が大きい人達は自分の行動より遺伝子が病気の原因だという説明が好きで、行動変化のための情報を聞きたがらない。
ヒトゲノムプロジェクトの完了で遺伝子情報が簡単に袖手できるようになった。遺伝子とある種の疾患リスクの関連についての情報が、一部の人達に行動や環境要因を軽視させるのではという懸念があった。そこで健康とライフスタイルと遺伝子の意味をどう認識しているかについて、1959人の健康な成人を対象に調査した。
O'Neill SC et al (2010). Preferences for genetic and behavioral health information: the impact of risk factors and disease attributions. Annals of Behavioral Medicine. DOI 10.1007/s12160-010-9197-1
(普通の病気では遺伝子の型より生活習慣の方がずっと重要。)