食品安全情報blog過去記事

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2010年6月22日の議題とペーパー

COT agenda and papers: 22 June 2010
http://cot.food.gov.uk/cotmtgs/cotmeets/cotmeet2010/cotmeet22jun2010/cotagendapapers22jun10
特発性環境不耐(IEI)(注・化学物質過敏症のこと)と行動条件付けについてのディスカッションペーパー案
http://cot.food.gov.uk/pdfs/tox201014.pdf
IEIの心理学的側面についての情報として、行動条件付けの基本概念とIEI発症への関与の可能性を説明したペーパー。
IEIの古典的条件付け(パブロフの条件付け)仮説や、負の情動の強い個人における「学習された」健康症状などについての説明、文献レビューなど。
現在IEIについては行動条件付けが発症原因であるという説を支持する根拠が増加している。ただしIEIはいろいろな状態を含むため全てが単一メカニズムであるという保障はない。
規制のための「内分泌攪乱」の定義
http://cot.food.gov.uk/pdfs/tox201015.pdf
WHO/IPCS の定義をスタートポイントとして、検討
“内分泌攪乱物質とは、内分泌系の機能に影響した結果として無傷の生物やその子孫あるいは亜集団に有害影響をもたらす外来物質または混合物”
この場合内分泌系に影響があっただけでは問題にならず、「悪影響」があることが重要。例えば血中ホルモン濃度が変動したとしてもそれで不都合がなければ定義に当てはまらない。
これにさらに
−ヒト暴露経路と同じ投与方法での標準毒性試験1つ以上で有害影響が見られていること
−その有害影響が内分泌攪乱に関連するあるいは主要毒性影響が見られる濃度に近い
−内分泌攪乱に関連すると考えられる有害影響がカテゴリー2STOT-RE分類表示ガイダンス値より低い用量で見られる
−問題の有害影響と内分泌攪乱の作用機序的関連がある
動物実験で見られた影響がヒトに当てはまると判断できる
内分泌攪乱化学物質の健康評価−デンマークEPAの報告書とフタル酸暴露の経時的傾向
http://cot.food.gov.uk/pdfs/tox201016.pdf
デンマークの報告書の概要が示されている
食品中汚染物質と添加物の複数混合物による複合内分泌影響の評価
http://cot.food.gov.uk/pdfs/tox201017.pdf
論文投稿中データが含まれるため非公開
毒性学におけるトキシコゲノミクスデータの使用−デザイン、解析、統計
http://cot.food.gov.uk/pdfs/tox201018.pdf
・リスク評価における不確実性表現についてのFSA研究