食品安全情報blog過去記事

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ある種の節電型電球の水銀に関する意見

SCHER
Opinion on Mercury in Certain Energy-saving Light Bulbs
http://ec.europa.eu/health/scientific_committees/environmental_risks/docs/scher_o_124.pdf
節電型電球、特にコンパクトタイプの蛍光灯(CFL)にはひとつあたり最大5mgの水銀が含まれる。この水銀の排除は技術的に不可能であると評価されたためRoHS指令の例外とされた。CFLのライフサイクルアセスメントと節電効果による石炭を燃やす火力発電による水銀放出の削減を比較したリスク評価を行った。
環境影響とヒト健康影響のような異なる影響についてのリスクベネフィット評価について、温室効果ガスの社会的コストや健康寿命1年あたりの値段など金額に換算して比較するアプローチを提案している。政策決定の透明性確保や適切な情報提供には避けて通れない。
(人命に値段は付けられないなどという主張をEUはしていないことに注目してみる。)