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EFSAはBPAに関する800以上の研究をレビューし、9月に意見を最終化する

EFSA reviews more than 800 studies on BPA, to finalise opinion in September
9 July 2010
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/cef20100709.htm
EFSAのCEFパネルは、ラットでの神経発達毒性(Stump 2009)やデンマークDTU食品研究所のリスク評価などの評価を含むビスフェノールAに関する包括的意見の作成中である。
BPAは食品と接触する物質を含む多くのプラスチック製品に広く使用されてい手、多くの健康影響との関連が主張されている。文献レビューのためにCEFパネルは800以上の論文を調べ、予想より時間がかかっている。6月6-8日の総会ではほとんどの時間が研究の要素についての議論で費やされ、最終見解を採択するには時間が足りなかった。
2010年7月に送付した欧州委員会への文書に置いてEFSAは現時点ではBPAのTDI 0.05 mg/kgを維持することを示唆し、同時に安全上の懸念とはならないがさらなる検討の価値はあるであろう不確実性のある分野についても同定した。
CEFパネルはデンマークが0-3才の子どもの用の食品と接触する物質へのBPAの使用を禁止する根拠となったStump研究についても検討した。CEFパネルはこの研究が神経行動学的指標に影響するという根拠にはならず、BPAのTDIを変更する理由にはならないと結論した。CEFパネルはデンマークDTU食品研究所が表明した学習能力への低用量影響の可能性については否定した。
CEFパネルは意見について検討を続け9月に完了する予定である。
同様の問題はFDAやFSANZ、食品安全委員会、WHOでも議論されており、EFSAの作業はWHOが11月に開催するBPAワークショップで役に立つであろう。