食品安全情報blog過去記事

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食品のヒト健康リスクベネフィット解析ガイドライン

Guidance on human health risk-benefit assessment of foods
12 July 2010
http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/scdoc/1673.htm
このガイドラインはヒト健康のみを対象にし、費用対効果のような社会的経済的側面は考慮していない。
リスク評価に比べてベネフィット評価の経験は浅いためリスク評価のパラダイムをベネフィット評価にも反映した。すなわちベネフィット評価は、ベネフィットの同定、ベネフィットのキャラクタリゼーション、暴露評価、ベネフィット評価の4ステップからなる。
リスクベネフィット評価の前に課題の確認が必要である。リスクベネフィット管理の目的を達成するには管理者と評価者での、何をするのかについての合意が極めて重要である。
リスクとベネフィットの比較はDALYs や QALYsのような複合指標を使って健康影響の総量を導出する。
使える指標やそれぞれの限界などについても説明している。
実例としてセレンとメチル水銀を取り上げている。

Report of the public consultation on the EFSA draft guidance on human health risk-benefit assessment of foods
12 July 2010
http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/scdoc/1674.htm
2010年2月3日にEFSAが発表した案に寄せられた意見の報告。
提出されたのは280件、そのうち同じ内容のもの83件は除外した。意見を提出した団体は19。
(ダノンが結構いろいろ言っているのが目立つ)