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EFSAは食品中の残留農薬に関する2番目の年次報告書を発表

EFSA publishes its second annual report on pesticide residues in food
12 July 2010
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/praper100712.htm
2008年のEUの食品中残留農薬の概要を示した残留農薬年次報告書を発表した。この報告書によれば検査した検体の96.5%がMRL基準を守っていた。
MRL超過は3.5%で、2007年は4.2%だった。検査したのは200種近くの食品7万検体以上である。
MRL超過が多かったのはEU以外の国から輸入されたもので、EU域内のMRL超過が2.4%なのに対して7.6%だった。残留農薬が検出されなかった検体は62.1%で、2005-2007年は52.7-58%だった。
ビーフードについては2062検体を検査し、微量の農薬が検出されたのは76検体、MRL超過はわずか4検体だった。この分野のEU規制は極めて厳しく、どのような農薬でも0.01 mg/kg以上は認められていない。
オーガニック製品についてはMRL超過は0.9%だった。オーガニック製品に特別なMRL基準はなく、通常の作物と同様の基準が適用されている。
報告書全文は以下からダウンロードできる
2008 Annual Report on Pesticide Residues according to Article 32 of Regulation (EC) No 396/2005
http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/scdoc/1646.htm