食品安全情報blog過去記事

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下院科学技術委員会の報告書「エビデンスチェック2;ホメオパシー」への政府の回答

国保健省
Government's response to the Commons Science and Technology Committee Report, 'Evidence Check 2: Homeopathy'
26 July 2010
http://www.dh.gov.uk/prod_consum_dh/groups/dh_digitalassets/@dh/@en/@ps/documents/digitalasset/dh_117811.pdf
NHSがホメオパシーを含む代替医療を使うかどうかは政府が決定することではなく地元のNHSと医師の裁量に任せる。ただNHSがホメオパシーを使用できるのは効果があるからではなく患者の選択を尊重するためであることが理解されていないという懸念はある。従ってホメオパシーの科学的根拠については十分な情報が提供された上での患者の選択が保証されるようコミュニケーションを促進する。政府の主任科学者はホメオパシーの有効性に関する根拠は極めて疑わしいという立場である。など。
(禁止という厳しい措置はしない、ホメオパシーのリスクが患者の選択権や医師と患者の信頼関係や伝統という類の価値を上回るとは考えていない、といったところ)

Sense About Scienceからのコメント
26 July 2010-
http://www.senseaboutscience.org.uk/index.php/site/other/521
政府はホメオパシー製品が医薬品として許可されていることに関する委員会の詳細な検討を無視した。委員会は「NHSがホメオパシー治療を提供するのならそれは効果があるのだろうとみなされるだろう」が実際には何の根拠もなく認められていることに言及している。政府はこの問題に対処することなく「患者の選択」を持ち出した。我々は再考を強く求める。
(インフォームドチョイスってそれほど簡単ではないのだけれど。)

同じ日に保健担当特殊法人の大幅カットが発表されている。
http://www.bbc.co.uk/news/uk-10765931
例えばHPA(健康保護局)は廃止。